2009年11月01日

ゆっくりと一歩一歩着実に

いつの間にか10月が過ぎ去っていた。

<なんとか占い>によると、
この8月で10年にわたる大殺界なるものが終わり、
新しいステージが始まっているはずだ。

しかし、2ヶ月経っても何の変化も起こっていない気がする。

いや、待てよ…。

この1ヶ月で自分の内・外でいろいろな変化が起こったのよね?

銀杏並木をジョギングしながらこの1ヶ月を振り返る。


まず、忘れかけていたのに、また警察がやって来た。

今度は上司を連れてきた。

 

 
「俺が来たってことはどういうことかわかる?
これで終わりにしたいってことだよ。」

星一徹みたいな風貌の刑事は、腰につけた警察カード?をチラ見させて威圧的に話す。

「この事件をいろいろ調べたんだけど、何でこの事件が起きたのか、どうしてもわかんないんだよ」

「それで?」

「あんたが一言、不倫してましたって言ってくれるだけですべて解決する。
そうすればつじつまが合うんだよ。
ストーリーが出来上がる。
被害者も加害者もこの世にいないんだ。
言っちゃいなよ」

何言ってんだこの人。

「真実なら話しますけど、違うものは『そうだ』とは言えません。」
苦笑しながら話した。

「でもねあんた以外には考えられない。
そうじゃないと捜査し直しなんだよ。」

「じゃぁ、捜査し直してください。」

「証言者がいるんだよ!
不倫の相手はあんただって!」

な、何だって!?証言者?
事実でないことに何で証言者がいる?
なんで?

これじゃ冤罪っが起こるわけだ。

そして、星一徹は、さらに衝撃的なことを口にした。

「うそだろ…」
内容は書けないが、それが事実なら十中八九この事件の引き金は自分が引いた…。

四十九日が過ぎた日、被害者の家族に会ったときのことを思い出した。
「澄んだ空に輝く空いっぱいの星を見るのが好きでした」

星一徹が言った。
「あの男は何も知らねぇ。知ってればこんなことにはならなかった。」

だとすれば<星の見える位置を変えること>を本気で考えないと。




そんな心理状態でも朝はやって来る。

下期が始まった。
いつも通り、会社に行く。


「このままでは設立以来はじめての赤字だ。だから…、」

新しいミッションがくだった。

「社長呼んでくるから、宣言してほしい」

「ちょっと、待ってください。
やりますっていいたいところですが、方法が思い浮かびません…。」

「方法は後で考えて。とにかく宣言してほしい」

「わかりました…。」

うーん。顧客へ迷惑はかけられない。
周りへの迷惑も最小限にしないと…。

仕事の優先順位を変える。
結果…、

隣の本部の本部長から
「仕事が雑になったんじゃないか?それとも俺のことなめてる?」
「いや、そんなことありません。」

事務の女性から
「最近おかしいですよ。今まで完璧だったのに…。
とりあえず、携帯の電源入れてください。」

やっぱり、まずいな。

会社ミッションで仕事のやり方を変えたんだから、
内部の人間に少しくらい迷惑がかかっても良いと
心のどこかで思っているのかもしれない。


振り返りと疲れで音楽が耳に入っていない。

我に返り、風景を確認する。

用水路でのんびりと釣りをしている人たちが見える。
いつの間にか、隣町を走っていた。

突然、

『蹴破れ!!
その扉!
プライドなど投げ打ってDead or Alive…』

と湘南乃風の『黄金魂(オウゴンソウル)』が始まる。


『走れ走れぶっ倒れるまで〜』

ちゃんと走ってます。
ちょっとゆっくりだけど。

『自分らしく生きているのか?

答えばっか追いかけて死ぬのか?

普通で平凡 賭けに出て成功

迷い込む栄光と挫折の迷路

お前は一人

人生は一回

チャンスはいっぱい

恐れる失敗

「これが絶対なんて絶対ねぇ」

だから生きて生きて生きて必死で!

生きてけば見つかるぜ、自分だけの道へのきっかけ Hey!

まだまだ足りないのに諦めてんじゃね、もっと踏ん張れ!Yo!

ちっぽけな悩みなんてのはあって無いようなもんだぜ!

ほら!やってなんぼだろ 

ただ突っ立って待ってたって馬鹿を見るだけさ。

実際、動き出して何ができるかなんてこたぁ わからねぇが、

一生社会の歯車の一部なんかで終わってたまるかって

立派な大人になんて なれなくたって

逃げるな、まだまだ。

ゆっくりだっていいんだありのままで』

スロージョギングを始めて4ヶ月が過ぎる。

月間の走行距離が初めて100キロを越えた。

別に目標を立てたわけじゃない。

ただ、
「走れる日は走る」
「無理はしない」

それだけを決めた。

ミヒャエル・エンデ作の『モモ』を思い出す。

『モモ』に道路掃除夫のベッポじいさんというのが出てくる。

ベッポじいさん曰く、

『「とっても長い道路を受けもつことがあるんだ。
おそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。」

(略)

「そこでせかせかと働き出す。

どんどんスピードをあげてゆく。

ときどき目を上げてみるんだが、
いつ見ても のこりの道路はちっともへっていない。

だから、もっとすごいいきおいで働きまくる。

心配でたまらないんだ。

そしてしまいには息が切れて、動けなくなってしまう。

こういうやりかたは、いかんのだ。」

(略)

「いちどに道路ぜんぶのことを考えてははいかん、わかるかな?

つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひとはきのことだけを考えるんだ。

いつもただつぎのことだけをな。」

(略)

「ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶ終わっとる。

どうやってやりとげたかは、じぶんでもわからん。」

彼はひとりうなずいて、こうむすびます。

「これがだいじなんだ」』

(『モモ』ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳 岩波書店)

一歩一歩の変化はほとんどわからない。

しかし、一歩の積み重ねが大きな変化を生む。

だから、今月の人間ドックが楽しみ。


 

posted by 一丁目のせいちゃん at 20:53| Comment(1) | TrackBack(0) | 賢者の知恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょっとしんどいみたいだね。
しんどい時の一丁目のせいちゃんの心が胸に響きます。

自分を信じるのは、周りから認められる時は容易いけれど
否定される時に自分を貫くのは容易ではないかも・・・

一年前、浅草雷門近くの焼肉屋で飲みながら話を聞いた、
ある業界のプロの手掛けたプロジェクトが形になっていますね。

彼をはじめ私もですが、
一丁目のせいちゃんを応援している者が たくさんいることを忘れないで下さい。
Posted by 桜餅 at 2009年11月07日 17:31
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